アサーション・トレーニング

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アサーション(Assertion)とは、「自分の気持、考え、意見、相手への希望などを伝えたいときは、なるべく率直に、正直にその場にあった適切な方法で伝える自己表現」のことをいう.その根底には人間一人ひとりが異なる価値観や考えをもち、表現することを基本的人権として大切にしようとする理念がある.また、アサーションは自分だけでなく、相手の権利でもある.自尊感情を持つことも欠かせないことである.自分が感じたり、考えたりしていることを理解して受け入れ、大切にすることは、「自分の気持ちを相手に伝えてみてもよい」と思えることにつながり、アサーションの原動力となる.

アサーションは1960年代の米国の公民権運動を背景に生まれた.「人間には、誰しも自分が表現したいことを表現してよいという生来の権利がある」ことが認識されるようになる.私達は日々様々な場でコミュニケーションを行っているが、ときに相手に遠慮して、自分に言いたいことがあるのに飲み込んだり、逆に相手に意見を言う機会を与えず、自分の言いたいことばかり言うこともある.前者は非主張的表現、後者は攻撃的表現と呼ばれる.我々は特定の愛yてや状況においてアサーションが困難になるが、それは行動パターンが習慣化されているからである.まずは習慣化されたパターン似」気づくことによって、新たにアサーションを実践してみる機会につながることもある.

近年、アサーション・トレーニングは、様々な職業領域や年齢層に向けて多様に発展している.たとえば、医療・福祉・心理など援助職に従事している人がサービスの受け手とのコミュニケーションに悩み、「燃え尽き症候群」に陥るのを防ぐためのものがある.企業においては管理職向けのアサーション・トレーニングが増えており、これは上司-部下の職務の上下関係が存在する場合、目下とされる側のアサーションの権利が軽んじられる場合があるためである.Assertion Training.

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投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.