デリダ

 ジャック・デリダ.フランスの哲学者.北アフリカ系ユダヤ人を両親にアルジェリアで生まれ、パリのエコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を学び、同校で教鞭を取る.「グラマトロジー論」(「根源の彼方に」)を発表するが、それは批評の方法において古代ギリシアのプラトン以来の西洋哲学、特に二十世紀のフッサール現象学やハイデガーらに始まる実存主義の根源を徹底的に批判したものであった.すなわち西洋哲学が前提とするテクストの意味の一貫性や全体的完結性を否定し、むしろその内的矛盾や不整合に焦点をあてる多様かつ個性的な解釈を強調するものであって、のちに「構築」でも「破壊」でもない「脱構築」と呼ばれた.この立場は欧米諸国の文化に大きな影響を与え、彼は、ソシュールの言語学に始まる二十世紀前半の構造主義の立場を否定する「ポスト構造主義」の旗手とみなされた.差別や移民などに対しても積極的に発言を続けた「発言する哲学者」としても名高い.「エクリチュールと差異」など.Jacques Derrida

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