フロイト

 ジークムント・フロイト.オーストリアの精神病理学者.フライベルクのユダヤ系家族に生まれ、ウィーン大学を卒業、のち同大学教授となった.はじめは神経学の研究、ついで臨床医として神経病理学一般やとくにヒステリー研究治療の研究をした.やがて自由連想法を用いるヒステリー治療法の考案などを通じて、特異な精神分析学体系を確立させた.学説によれば、人の心は自我・超自我・イドの三領域からなり、イドとは究極的には性欲と破壊の本能であり、イドおよび超自我と外界を調停する役割をもつ自我が、イドとの間に葛藤を生じると、一般には抑圧、置換、反動形成、昇華などの防衛機制が無意識的に働くが、この規制になんらかの障碍が生じたものが神経症であるとした.彼の学説はヘルベルト心理学やニーチェ・ショーペンハウエルらの実存主義哲学の影響のもとに形成され、その後の二十世紀の社会科学や文学にも影響を与えている.ナチスによるユダヤ人迫害を逃れてロンドンに亡命、同地で没した.「ヒステリー研究」「夢判断」「精神分析入門」など.Sigmund Freud

« Back to Glossary Index

コメントを残す