人間性主義的心理療法

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近代的な心理療法の起源は、19世紀に成立した催眠法にあると考えられている.精神療法は多様な学派を生み出しながら発展してきた.現在存在する学派はおそらく400を超える.

一つは人間性主義・体験的心理療法(ヒューマニスティック・サイコセラピー)であろう.これは精神分析の潮流、行動療法の潮流といずれも一線を画する第三の潮流である.この中には来談者中心療法、ゲシュタルト療法、フォーカシング、感情焦点化療法(エモーション・フォーカスド・セラピー)、実存的精神療法が挙げられる.

この潮流に属する最重要な心理療法は、カール・ロジャーズ(Carl Rodgers)による来談者中心療法(Person Centred Approach)である.来談者中心療法では、どのようなクライエントにも、自己実現に向かう生得的な傾向が備わっていると考えられている.よって、セラピストにとって重要なことはクライエントの中の自己実現に向かう傾向が働き始める条件を整えることになる.ロジャーズは「無条件の肯定的配慮」、「共感的理解」、「自己一致」がその主要な条件であると論じた.彼の考えによれば、どのような特定の治療技法よりも、こうした条件を満たす人間関係を提供することこそが、クライエントのち治療的変化をもたらすうえで重要なのである.この考えは多くの研究者によって支持されており、その後の心理療法に影響を与えている.Humanistic Psychotherapy.

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投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.