知的障碍

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本邦において、知的障碍は厚生労働省による2005年「知的障害児基礎調査」にて、知的機能(標準化された知能検査(ウェクスラー式知能検査、新版K式発達検査など)で測定された知能指数や発達指数が70以下)日常生活能力(自立機能、運動機能、意思交換、探索操作、移動、生活文化、職業など)の障碍、上記のことが発達期(生活年齢18歳まで)に生じていること、と定義される.例としてダウン症などの染色体異常、乳幼児期における脳炎・髄膜炎など一定の疾患で生じる病理型と、原因がはっきりしない生理型がある.知能指数による分類では軽度(IQ:50−70)、中度(IQ:35−49)、重度(IQ:20−34)、最重度(IQ:20未満)がある.これは療育手帳の基準でもある.

知的機能とは、人間の脳神経系がもつ機能の一つであり、物事を考えたり、覚えたり、表現したりする能力の総体を表す概念である.知能の構造に関してはスピアマン(C, Spearman)の2因子説、サーストン(L. Thurstone)の多因子説、ギルフォード(J. Guilford)の構造モデルなどがっ提唱されている.

具体的に支援を要する領域と内容は、記憶、推理、判断などの知的能力とそれに伴う学習、生活上の困難として現れる.知能指数では把握することができないため、その人の学習や生活上の困難が、発達段階とのつまづきと関連して生じているかを査定し、支援することが重要である.

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投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.