ヤスパース

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 カール・ヤスパース.ドイツの哲学者・精神病理学者.ベルリン・ゲッティンゲン・ハイデルベルクの大学で医学・精神病理学を学ぶ.「世界観の心理学」で精神病理学から哲学へ転換.観念論や科学合理主義に対して哲学の出発点を生きた現実の体験に置こうとする、当時台頭しつつあった「生の哲学」の主張に惹かれ「生」に対する態度の類型を論じた.実存哲学を体系的に展開するとともに、その立場から見た時代の病的状況を診断し、ハイデガーと並ぶ代表的実存哲学者と知られた.人間の存在はその内面において主体性として自覚されるもので、世界存在・自己存在・超存在として意識されるとした.さらに、現代人は現在の生態である自分の「現存」と「あるべき真の自己存在」との分裂意識を深めており、それは資本主義社会に特有な「機械化・集団化・水平化」によっていっそう強化されるとして実存の非合理性を説いた.「精神病理学原論」、「戦争の罪を問う」、「哲学」、「現代の精神状況」など.Karl Jaspers

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投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.