力動的心理療法

« Back to Glossary Index

力動論に基づく心理療法は、精神分析を起源とし、精神分析の考え方を基礎として発展してきた多様な心理療法群のことである.精神分析とは、フロイトの創始した、無意識的な心理過程の探求を中心とする心理療法である.現代の心理療法は極めて多種多様ではあるが、その多くは対話によって対象者の気づきを拡張していくことを重要な目標としており、その点に関して精神分析に由来するアイデアや技法が、顕在的ないし潜在的に取り入れられている.

精神分析は、自我心理学、対象関係学派、自己心理学派、対人関係学派など、その内部に多様な学派を生み出しながら発展してきた.精神分析の考えに基本的に基づきながらも、かなりの理論的・技法的な改訂が加えられている.時間制限力動療法(Time Limited Psychotherapy)、加速化体験力動療法(Accelerated Experienced Dynamic Psychotherapy)などが知られる.これらを総称して心理力動的心理療法と呼ぶ.

心理力動的心理療法の原則は以下の通りである.

・精神生活の大部分は無意識である

・幼少期の経験は、遺伝的要因とあいまって成人期を形成する

・患者の治療者に対する転移が主な理解の源となる

・治療者の逆転移は、患者が他者に引き起こすものについて適切な理解を与える

・治療過程に対する患者の抵抗が、治療の主な焦点となる

・症候や行動は種々の機能を果たしており、それを決定するのは複合的で多くの場合、無意識的な力である

・心理力動的治療者は、患者が自分が真っ当でかけがえのない存在だと自覚する次元に到達できるように支援する

Psychodynamic Psychotherapy.

« Back to Glossary Index

投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.