精神病理学

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 精神医学において精神疾患の症状機構を明らかにする学問.精神医学の基礎であり、根幹をなす学問.1878年にエミングハウスが臨床精神医学に、19世紀末にステーリングが、精神医学の体系的な方法論の基礎を示すものとして用いられた.記憶、意志、人格などの病的状態を診断し分類するにとどまらず、そのものを研究対象にすることから健康を理解しようとする学問とも言える.ヤスパースはディルタイの了解心理学とフッサールの現象学の影響下に厳密で独自の方法論を確立し、1913年に「精神病理学総論」を著した.現象学を個人的な心理的生活の記述に限定し、自然科学的な因果関連に対し、動機の理解や追体験、感情移入に基づく了解関連を区別した.患者の症状を心理的に理解できる場合は静的了解、動機との関連が分かる場合を発生的了解とし、一方、了解できない場合は何かしらの病的過程によるのでこれを説明できるに過ぎないと述べた.精神現象を心理的な根本事実である理解あるいは了解の可否から直観的に全体として捉えようとした.Psychopathology

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投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.