統合失調症

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統合失調症は0.8%程度の有病率をもつ主要な精神疾患のひとつで、10歳代後半から30歳代に発症する.患者調査(厚生労働省、2014a)によれば、日本の精神科入院患者313000人のうつ、166000人(53.0%)、外来患者3611000人のうち、607000人(16.8%)を占める.幻覚妄想(幻聴、被害妄想)、自我障害(自生思考、作為体験など行動における能動感と自他境界感の喪失)、不統合(まとまりのない会話や行動など目標に向けて思考や行動を統合することの障碍)、精神運動貧困(感情鈍麻、意欲低下、自発性低下など狭義の陰性症状)、病識障碍(自己認識困難)、他院人関係、身辺処理、職業・学業上の機能低下が症状となる.上記二つが陽性症状、三つ目と四つ目をあわせて陰性症状と呼ぶ.統合失調症は再燃・再発しやすい疾患であるが、症状が緩和して自尊心や自己効力感や社会生活を回復してその人らしい生活が可能(リカバリー)の状態に至ることもは多く、一般に、1/3は専門家でも罹患の履歴がわからない完全なリカバリー、1/3は専門家ならわかるが、一般の人にはわからない程度の軽い欠損を残したリカバリー、残りの1/3は何らかの支援を継続的に必要とする不完全寛解状態に至ると考えられている.治療としては、環境調整、心理社会的支援、病態に深く関わるドパミン系を調整する抗精神病薬治療が中心となる.Schizophrenia.

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投稿者:

吾郎

2020年6月にブログ開設.生き延びるための様々な問題を精神病理学に基づいて取り扱っています!ぜひぜひ気軽に遊びに来て下さいね.Our articles include essay, translation, study about literature, psychiatry(psychopathology), humanities.